終活を始めよう!

終活とは
「人生の終焉を考えることを通じて、自分をみつめ、
今をよりよく自分らしく生きる活動」
のことを言います。
「人生の最後」に向き合うことで
・やり残したこと
・やっておきたいこと
などが見えてきます。
大切なことは、健康なうちから行うことです。
目次
終活は何をする?
終活とは、何をすれば良いの?と思われる方も多いのではないでしょうか
終活は大きく分けて、下記3つのことを行います。
①エンディングノートの作成
②生前整理を行う
③生前契約を行う
以下それぞれを見ていきましょう!
エンディングノートの作成をする
エンディングノートは、自分のこれからの人生をどう生きるか考えるためのノートです。
★ 自分の生きた証を遺す
★ 家族が困らないようにエンディングに関する自分の考えを伝える
★ 自分自身の備忘録
この様なことを書いていきますが、具体的には自分史や家族への想い、遺言書や財産に関すること、介護や治療の希望、お葬式やお墓に関する要望などを書きます。
また上記の様なことを考えてエンディングノートに書くことを通して、今までの自分を振り返り今後の人生を、どの様に歩んでいくかが明確になっていきます。
色々なエンディングノートが販売されていますが、エンディングノートの主な項目は次のようにものです。
★ 自分の経歴(自分史)
★ 家族へのメッセージ
★ 介護・医療の希望
★ 財産・遺言の有無
★ 葬儀・墓の希望
作られた方の専門性によって、より深い内容になっている項目があります。
例えば、私たちのような士業の方が作られたものは、自分の経歴から深堀りして、家系図が書けるようになっていたりします。
エンディングノートには下記のような注意点があります。
★ 法的な拘束力はない
書いた内容は、希望であって遺言のような効力はない
★ 何度も書いて良い
想いは時間と共に変化しますので、書き直すのも大切です
★ 書いたことを誰かに伝える
遺言書もそうですが、エンディングノートの存在が分から
なければ意味がない
エンディングノートは先ずは書いてみるのが大切です
何度も書き直せば良いのですから、一度気楽に書いてみてください。
生前整理を行う
生前整理は身近なものの整理整頓から!
と色んなものに書いてありますね。
整頓整頓とは何をする?ことなのでしょうか
インターネットで「整理整頓」と検索すると、色々と説明をしているサイトがでてきますが
私が以前勤めていた会社では
整理とは「要るものと要らないものを区別すること」
整頓とは「要らないものを処分(ほかす)すること」
と教えられましたが、簡単にうまく説明した言葉だと思っています。
生前整理も今までの片づけも、整理整頓や散らばってたものをしまったり、置き場所を決めたりとそんなに変わるものではないですが、生前整理は片づけた先の未来をどんな風に過ごすかを考えて行うと言うものでしょう!
最終的に、これからの人生をどう生きるかを考えることにつなげて行くのが生前整理だと思います。
人生の最後を考えて、これからをどんな風に生きて行くかを想った時に、健康で楽しい毎日を望むと思いますが、そのために目に見える行動が生前整理だと思います。
この様に考えると、元気なうちにできるだけ早く生前整理を始めることが大切になります。
生前契約を行う
生前契約は、あらかじめ亡くなった後のことを自分自身で決めて、色々な契約をしておくことです。
亡くなった後のことを決めておくというのは、遺言書を書くというのが一般的に知らせていると思いますが、遺言書は単独行為と言って遺言をする方1人で内容を決めるものです。
それに比べて,生前契約とは契約とある通りに、相手方のあるものであってお互いが納得して契約を交わすものです。
では、生前にする契約はどの様なものがあるのでしょうか?
代表的なものとしては、お葬式の場所や方法、お墓の準備などがあります。
お一人様の方などは、亡くなった後の色々な手続きなどを行ってもらう、死後事務委任契約を信頼できる方としておくと良いでしょう。
財産面のことでいえば、死因贈与契約があります。
遺言で遺産を誰かに譲るのも結果的に亡くなった後に贈与または相続させるという事になりますが、最初に言いましたが遺言は遺言者の単独行為ですので、場合によっては要らないという方もおられる可能性があります。
しかし、死因贈与であれば契約ですので、相手方があり原則として、「やっぱり要らない」とはなりません。
なので、メリットデメリットを考え、遺言書にするのか死因贈与契約するのかを決めるのが良いと思いますが、これはやはり専門家のアドバイスを貰うのが良いでしょう。
また民事信託では、ご本人が生きている間から財産を活用し、亡くなった後は財産の承継を、遺言では出来ないような事も可能になります。
今後の人生を考えると、身体が不自由になったときには、見守り契約や財産管理契約がありますし、将来の認知症に備える任意後見契約もあります。
終活のメリットは?
終活のメリットは二つあります。
自分自身について考える機会を持つ
今までの人生を振り返って、棚卸しすることで、良かったこと悪かったことも思い出として受け入れて、残りの人生を新しい出発として再スタートすることができるでしょう。
残された方の負担の軽減
大切な方を失ったうえに、残された方には葬儀の準備や遺品整理など、沢山のことをしなければなりません
そんな時に、本人でなければ分からないことがあれば、残された方は悩んでしまいますが、その時にエンディングノートがあれば、それに基づいて希望通りに進めて行くことができ、残された方の負担を軽くしてあげられるでしょう。
いつから始める?
終活を始める時期は決まっていません。
自分自身が思い立った時が終活を始める時だと思います。
ですが、できるだけ早く元気なうちに始めることをお勧めします。
早いうちから終活を始めることは人生の時間にも余裕があり、体力もあるので色んなことへの参加や挑戦もでき、終活の幅が広がります。
さあ終活を始めましょう!